国道370号・紀美野町の国吉毛原トンネル供用開始

2022年12月04日 13時49分

交通政治社会

海南市と高野山を結ぶ国道370号のうち、道幅が狭くカーブの連続で大型車のすれ違いが困難だった、紀美野町の1・4キロの区間の改良工事が完成し、きょう(4日)開通式典が開かれました。

トンネル開通のテープカットのもよう(12月4日・紀美野町中)

完成したのは、国道370号の紀美野町中(なか)から毛原下(けばらしも)までの1・4キロの区間で、この中には、国吉毛原(くによし・けばら)トンネル1・33キロが含まれます。

万歳三唱で開通を祝う出席者

きょう午前10時、国吉毛原トンネルの西側出入り口付近で開通式典が開かれ、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事や紀美野町の小川裕康(おがわ・ひろやす)町長、二階俊博(にかい・としひろ)衆議院議員らが、万歳三唱とテープカットで開通を祝いました。

仁坂知事(左)と紀美野町の小川町長

仁坂知事は「トンネルが出来て周辺一帯がどんどん良くなる。国道370号の改良は、亡くなった寺本光嘉(てらもと・みつかず)前町長の悲願だった。天に向かって報告したい」とあいさつしました。

小川町長は「トンネルの完成で安全な通行が出来ることは、地域住民のこの上ない喜びとなる。出身者が里帰りしたときには感嘆の声が上がり、全国や海外の観光客が世界遺産・高野山との行き来でこのトンネルを通る事が、大きな意義を持つ」と期待を示しました。

関係者車両の通り初め

式典後のきょう午後1時から供用が開始され、一般車両が通行できるようになりました。

今回開通した区間は、2014年度からおよそ33億円をかけて整備されたもので、トンネルも含め、道幅が2・75メートルの上下それぞれ1車線に拡幅されました。海南市や紀美野町から高野山方面への行き来がスムーズになるため、経済活動や観光、救命救急などの時間短縮や、安全性・利便性の向上が期待されます。

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