和城で石垣の草刈り 和市消防が高所作業訓練
2022年11月30日 21時42分
和歌山城の石垣の清掃を兼ねた和歌山市消防局の高所作業訓練が、きょう(11/30)行われ、消防隊員がロープで堀の石垣を降り、隙間に生えた草を刈り取りました。
これは、高いところでの救助技術の向上と城の清掃を兼ねて、和歌山市消防局が毎年、夏と冬の2回行っているものですが、今年は、新型コロナウイルス感染の第7波で、夏の作業が中止となり、1年ぶりの訓練となりました。
きょうは、午前9時から正午頃まで和歌山城の二の丸周辺の石垣で和歌山市消防局の職員およそ70人が、訓練に取り組み、救助隊員が、石垣の近くにある複数の樹木にくくりつけたロープで堀を降下し、石垣の隙間に生えた雑草をカマで刈り取りました。
1年ぶりの作業とあって、石垣の隙間からは、直径1センチから2センチ程度の太い幹が伸びていて、隊員がのこぎりを使って切り取り、石垣の上から垂らしたロープにくくりつけると、堀の上にいる隊員が引き揚げて回収していました。
和歌山市消防局中消防署高度救助隊の消防士長、中堀誠也(なかほり・せいや)さん32歳は、「普段は、高い所から落ちた人を救出する際、ロープで降下しています。今回の訓練を通して日頃の成果を確かめるとともに、和歌山市のシンボルである和歌山城をきれいにすることで、世界から観光客にきてもらうとともに、コロナの影響で接する機会が減った市民の皆さんに、こうした訓練や、年始の出初式を見てもらい、活気づいてもらいたい」と話していました。
和歌山城の石垣は、きょうの作業で、雑草が刈り取られてきれいになり、1ヶ月後に控えた新年を迎えます。