犯罪被害者支援週間スタート 和歌山市で街頭啓発
2022年11月25日 15時55分
犯罪の被害を受けた人やその家族に対する国民の理解を深めようと設けられた犯罪被害者週間がきょう(11/25)から始まり、和歌山市の駅前で街頭啓発が行われました。
この街頭啓発は、犯罪被害者の権利や利益を守る犯罪被害者基本法が、2004年12月1日に施行されたのを受けて、毎年、11月25日から12月1日までの1週間を犯罪被害者週間として、全国各地で行われているものです。
和歌山県内では、和歌山県と県警察、公益財団法人・紀の国被害者支援センターが、毎年、この初日にあわせて和歌山市内の2つの駅前で街頭啓発を行っています。
このうち、JR和歌山駅前では、きょう午前7時半から、およそ15人が出て、通勤や通学で駅を利用する人たちに相談電話の窓口が書かれたリーフレットやティッシュなどを配りました。
県警察本部・犯罪被害者支援室の塩崎万起(しおざき・まき)室長は、「この機会に、犯罪被害者の遺族や家族が置かれた立場や状況に関心を寄せていただき、支援の輪を広げていただきたい。被害者やその家族の皆さんには、窓口があることを知ってもらいたいし、相談には、女性警察官も対応し、プライバシーは厳重に守られるので、一人で悩まず、相談を寄せてほしい」と呼びかけました。
警察の相談電話は、「♯(シャープ)9110」で、性犯罪の被害相談については、「♯(シャープ)8103」で応じています。
また、紀の国犯罪被害者支援センターでは、電話「073・427・1000」で相談を受け付けています。
センターが対応した電話と面接による相談や、裁判の付き添いなどの支援を含めた件数は、2011年度の274件から、10年後の昨年度には、598件に倍増しています。
ところで、県警では、きょう午後1時から和歌山市のわかちか広場で警察音楽隊の演奏を交えた啓発活動を行ったほか、犯罪被害者支援週間の期間中、あさって27日には、海南市日方の海南nobinos(ノビノス)多目的室で生命(いのち)のメッセージ展が開かれます。
また、広川町役場1階では、今月(11月)28日から30日にかけて、交通事故で息子を亡くした母親の手記や犯罪被害者支援センターを紹介したパネル展示が行われます。