タクシー会社、 特殊詐欺撲滅啓発へ出発式

2022年11月22日 21時49分

社会

和歌山市のタクシー会社が、タクシーの利用者に特殊詐欺被害に遭わないよう呼びかける啓発活動の出発式がきょう(11/22)行われました。

出発式が行われた和歌山市松島の相互タクシー株式会社(2022年11月22日)

これは、65歳以上の高齢者が特殊詐欺の被害にあうケースが多く、その高齢者がタクシーをよく利用することから、和歌山東警察署が和歌山市の相互タクシー株式会社に申し入れて実現したものです。

出発していくタクシー

きょう午後、タクシー会社で行われた出発式で、相互タクシーの岩橋俊幸(いわはし・としゆき)社長が「相互タクシーは1日に2000人の利用者がおり、その4割が高齢者。社としても地域のため、詐欺撲滅のPRをしたい。安全で安心して生活できる地域になるよう協力したい」と話しました。

挨拶する岩橋社長

続いて、和歌山東警察署の左向伸次(さこう・しんじ)署長が「特殊詐欺被害防止のため、乗務員の皆さんから利用者に直接啓発して頂けることになった。高齢の方と接することの多いタクシー会社の協力は、一般市民の大きな安心につながる」と感謝の意を述べました。

挨拶する左向署長

相互タクシーは今後、高齢者を乗車させた際、自社で作成したポケットティッシュを配ったり、具体的な手口を紹介したりして詐欺被害に遭わないよう呼びかけます。

啓発用のティッシュを運転手に手渡す岩橋社長(右)
ティッシュはお客さんが降りるときに手渡す

和歌山東警察署によりますと、今年これまでに管内で認知された特殊詐欺の被害届けの件数は前の年に比べて2倍以上の29件にのぼっていて、被害額は3倍以上の6千908万円となっています。

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