万博関連の情報<発信:和歌山県>

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大桑文化奨励賞にピアニストとヴァイオリニスト

2022年11月22日 19時32分

教育歴史・文化社会

文化や芸術の分野で優れた活動を行っている和歌山県ゆかりの人を表彰する、今年度(2022年度)の大桑文化奨励賞に、和歌山市出身のピアニストと、海南市出身のヴァイオリニストが選ばれ、きょう(11/22)和歌山市のホテルで開かれた表彰式で、表彰状を受け取り、演奏を披露しました。

大桑文化奨励賞は、スーパーマーケット大手のオークワを創業した故・大桑勇(おおくわ・いさむ)氏が1993年に創設したもので、和歌山県出身または在住の人で、建築を除く文学や芸術の分野で将来の活躍が期待される65歳未満の人に毎年、贈られています。

今年は、和歌山市出身のピアニストで、同志社女子大学学芸部の非常勤講師などを務めている千田和美(せんだ・かずみ)さん55歳と海南市出身のヴァイオリニストで、日本センチュリー交響楽団の第二ヴァイオリン首席奏者を務める池原衣美(いけはら・えみ)さん50歳の2人が受賞しました。

2人は、和歌山県内の小学校で子どもたちにピアノとヴァイオリンの演奏を聞かせる取り組みを行っていて、きょう和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた表彰式では、大桑弘嗣(おおくわ・ひろつぐ)理事長から表彰状と賞金50万円の目録をそれぞれ受け取りました。

この後、挨拶した千田さんと池原さんは、「コンサート活動もしていますが、クラシックを聴く習慣がないと来てもらえないので、小学生の頃からクラシックを聴く習慣をつけてもらえるよう、2人で小学校を回っています。これからも一つでも多くの学校を回れるよう活動を続けていきたい」「子どもたちには、音楽の中に、風景や人の感情など、いろんなものが含まれていることを感じ取る力を培ってもらい、大人になってから豊かな人生を送ってもらいたい」と話しました。

この後、千田さんと池原さんが演奏を披露し、シューマンのヴァイオリン・ソナタの美しい音色を奏でていました。

このほか、表彰式では、無形民俗文化財を保持する団体への援助として、有田市の「糸我(いとが)得生寺(とくしょうじ)の来迎会式(らいごうえしき)保存会」と、那智勝浦町の「高芝(たかしば)の獅子舞保存会」にそれぞれ50万円が贈られました。

また、文化活動への援助として、万葉集の研究者らでつくる「紀伊万葉ネットワーク」に対し、30万円が贈られたほか、学校図書の寄贈や、スポーツ・教育活動への援助に関して目録の贈呈が行われました。

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