上田家住宅と旧・浦清兵衛商店が登録有形文化財に
2022年11月18日 19時55分
国の文化審議会は、きょう(18日)開いた分科会で、国の登録有形文化財の建造物に、和歌山県から、橋本市の上田家住宅米蔵(うえだけじゅうたく・こめぐら)及び中蔵(なかぐら)と、広川町(ひろがわちょう)の旧・浦清兵衛商店(うら・せいべえしょうてん)の2件を新たに加えるよう、永岡桂子(ながおか・けいこ)文部科学大臣に答申しました。
このうち、上田家住宅米蔵および中蔵は、橋本市の紀の川南岸にある庄屋の土蔵で、江戸末期に建てられました。二階建ての切り妻造(きりづまづく)り、瓦葺き(かわらぶき)で、既に登録有形文化財となった同じ敷地の主屋(おもや)や離れ座敷などとともに、紀の川沿いの歴史的景観を形成しています。
一方、旧・浦清兵衛商店は、旧・広村、現在の広川町中心部にある浦家(うらけ)がかつて営んでいた酒蔵の旧店舗で、現在は古民家ワーキング施設として活用されています。明治後期に建設された二階建て、入母屋造(いりもやづく)り、瓦葺き、外壁は黒の漆喰塗り(しっくいぬり)が施されていて、町の歴史的景観を保っています。
今回の2件が登録されると、県内の国の登録有形文化財の建造物は118か所・318件となります。後日、官報で正式に告示される予定です。