県教委主事・飲酒運転し海に転落事故で懲戒免職
2022年11月18日 18時39分
和歌山県教育委員会・紀南教育事務所の社会教育主事と指導主事を兼務する40歳の男性職員が、自家用車を飲酒運転していたうえ、パトカーの制止を振り切ろうとして車ごと海に転落する事故を起こしたとして、きょう(18日)付けで、懲戒免職処分となりました。
県教育委員会によりますと、この男性職員は、勤務外だった今月(11月)2日の午後5時ごろから午後11時ごろにかけて、友人らとJR紀伊田辺(きいたなべ)駅近くの飲食店3件で酒を飲んだあと、午後11時半ごろ、みなべ町内に帰宅する際に運転代行業者を呼ぼうとましたが、すぐに来そうになかったため自家用車を運転しました。
途中、田辺警察署のパトカーから停止命令を受けましたが逃走し、田辺市の江川(えがわ)漁港の海に車ごと転落しましたが、消防や海上保安部に救助されました。結局、男性が救助された際に飲酒検知を受けていなかったため、警察は飲酒運転の事実を把握できませんでした。
その後、この男性職員は警察に出頭しましたが、事情聴取に対して、飲酒運転の事実を話さず、後日、ようやく認めたということです。県教育委員会の事情聴取に対し、男性職員は「飲酒運転の後ろめたさがあって逃げた」と釈明しています。
県教育委員会・教職員課の吉田雅彦(よしだ・まさひこ)課長は「教育行政の信頼を著しく失墜させて誠に遺憾。綱紀粛正と再発防止に全力をあげる」と述べ、陳謝しました。