「ユネスコ憲章採択記念日」 県内ユネスコ一斉行動
2022年11月16日 19時24分
「ユネスコ憲章採択記念日」のきょう(11/16)、ユネスコ憲章の前文を唱和し平和の鐘をつくイベントが、和歌山県内各地で初めて行われました。
ユネスコ憲章は、1945年の11月16日に採択されたもので、今回の一斉行動は、この日にあわせて、橋本ユネスコ協会や新宮ユネスコ協会など、和歌山県内9つのユネスコ協会でつくる県ユネスコ連絡協議会が呼びかけて初めて実現しました。
このうち、和歌山ユネスコ協会と岩出ユネスコ協会は、和歌山市の岡山の時鐘堂で、合同の平和の鐘撞きを行い、協会の会員や近くを通りかかるなどした人が、平和への思いを込めて鐘を撞いていました。
東京から訪れ、奈良や和歌山など、関西を巡っている最中だという40代の男性は、「皆さんの気持ちがきょうという日に、一つになるというのは、とても大切なこと。無心で鐘を撞いて、気持ちが少しすっきりしました。ロシアが戦端を開いたのはダメなこと。一日も早い平和的な解決をのぞみたい」と話しました。
県ユネスコ連絡協議会の一斉行動担当で和歌山ユネスコ協会事務局長の高垣晴夫(たかがき・はるお)さんは、「昭和20年は、皆が平和を希求したときでした。そのときできたのがユネスコ憲章で、当時、どうすれば平和になるかを考えた時に出てきた一つの答えが『連帯すること』だった。今回の一斉行動は、連帯を呼びかけるもので、これからも人の心の中に平和の砦を築き続けられるよう皆で取り組んでいきたい」と話しました。
きょうの一斉行動では、世界遺産の丹生都比売神社がある伊都・高野山ユネスコ協会で正午から平和を祈願する催しが行われたほか、和歌山、橋本、貴志川、紀北、那賀・青洲、岩出、紀南、新宮の各ユネスコ協会は、寺や神社の鐘を撞いて平和を祈りました。