「現代の名工」に田辺市の菓子職人・森山昌彦さん
2022年11月11日 19時35分
日本全国の卓越した技能を持った職人を表彰する、今年度(2022年度)の「現代の名工」のひとりに、田辺市の菓子職人・森山昌彦(もりやま・まさひこ)さん75歳が選ばれました。
現代の名工は、厚生労働省が1967年に創設した制度で、今年度は全国で150人が選ばれ、和歌山県からは森山さん1人が選ばれました。
森山さんは、田辺市北新町(きたしんまち)の菓子店「富美堂(ふみどう)」の店主で、和菓子と洋菓子それぞれの特徴と技術を活かした様々な菓子を作り続けています。
小豆(あずき)の皮がすりつぶされないように、あんを作る機械を改良して、銘菓「神島の鶴(かしまのつる)」などを創作したり、熊野詣でが盛んだった江戸時代の菓子を再現するなど、菓子文化の振興に努めているほか、自社の工場を開放して若手の和菓子職人の指導や、小学校での菓子づくり教室の開講など、後継者育成や地域教育にも貢献しています。