【知事選】きょう(10日)告示・新人3人が立候補

2022年11月10日 18時11分

政治社会

任期満了に伴う和歌山県知事選挙が、きょう(10日)告示され、新人3人による17日間の選挙戦に入りました。立候補の届け出の受付は、午後5時で締め切られ、4期目の現職・仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事の不出馬を受け、16年ぶりに新人同士の争いとなりました。

立候補したのは、届け出順に、無所属の新人で政治団体「新党くにもり」前代表の本間奈々(ほんま・なな)候補53歳、共産党の新人で元・和歌山市議会議員の松坂美知子(まつざか・みちこ)候補66歳、無所属の新人で、自民・立憲民主・国民民主、社民党県連が推薦する前・衆議院議員の岸本周平(きしもと・しゅうへい)候補66歳の3人です。

3人の候補者は、いずれも和歌山市内で第一声をあげ、有権者に支持を訴えました。

本間候補は、午前8時40分ごろから、和歌山県庁前で支持者を前に第一声を上げました。

第一声をあげる本間奈々候補(11月10日・和歌山県庁前)

この中で、本間候補は「県議会が否決したので終わったという人がいるが、まだカジノの灯は消えていない。県議会のほとんどの議員は推進派と聞いているし、今回否決されたのも、カジノに反対なのではなく、手続きが不十分だったためと聞いている。なので、今回の選挙では争点にしなければならない。私が反対する最大の理由は、日本人の国民性にそぐわないこと。カジノはバクチ。子どもたちにどう説明するのか」と訴え、IR・統合型リゾートのうちカジノの誘致に反対したほか、アフターコロナへの動きとして、県庁などの行政が率先してマスクを外すことや、有事に備えた地下シェルターを県の事業として設置することなどを強調しました。

松坂候補は、午前9時から、南海和歌山市駅前で、訴えが書かれたプラカードを掲げた支援者を前に第一声をあげました。

第一声をあげる松坂美知子候補(11月10日・和歌山市駅前)

松坂候補は、カジノ誘致や物価の高騰、社会保障、農林水産業の衰退、ジェンダー平等などの問題を提起し「この知事選挙は、社会保障を切り縮めていく政治を受け入れる県政から、命や暮らしを第一に考える県政へと切り替える絶好のチャンスだ。カジノ誘致とはきっぱりと手を切り、地方自治体の本来の仕事である住民の福祉の増進に専念し、暮らしを守り、誰1人取り残さない県政へ転換を図っていく」と訴えました。

岸本候補は、きょう午前10時から、和歌山市美園町(みそのちょう)のJAビル前で出陣式を開き、仁坂吉伸知事や、県選出の国会議員、県内の市長・町長、地方議員ら支持者を前に第一声をあげました。

第一声をあげる岸本周平候補(11月10日・和歌山市美園町)

岸本候補は「これまで17年間、衆議院和歌山1区をどぶ板で周り、多くの市民の声を聞いてきたが、今回の選挙では、中紀や紀南を含む県内全域を周り、様々な課題があることを痛感した。私はこれからも県内をくまなく回って、県民の声に耳を傾けたい。農林水産業の振興に、これまで以上に力を入れたい。また、市民から県内景気の起爆剤を求める声も頂いたが、誰も助けてはくれない。私自身が経済の起爆剤になるので、皆さんも一緒に爆発して欲しい」と訴えました。

今回の知事選挙は、農林水産業や観光業などの産業振興策や、IRの誘致計画、物価対策や子育て支援などが主な争点となる見通しです。

投票は、今月27日・日曜日、県内818の投票所で、午前7時から一部を除いて午後8時まで行われ、即日開票されます。

投票日に仕事や用事などで投票に行けない人のための期日前投票は、あす(11日)から投票前日の26日まで行われます。投票場所や時間などは、市町村の選挙管理委員会で公表しています。

きのう(9日)現在の和歌山県の選挙人名簿登録者数は79万3972人です。

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