和歌山市の大橋建一前市長が死去・76歳
2022年11月08日 19時22分
和歌山市の前市長・大橋建一(おおはし・けんいち)さんが、きょう(8日)病気のため亡くなりました。76歳でした。
大橋さんは、1946年・那智勝浦町(なちかつうらちょう)の出身で、和歌山県の大橋正雄(おおはし・まさお)元知事の長男です。
和歌山大学教育学部附属小・附属中などを経て、東京都立戸山(とやま)高校から東京大学文学部を卒業後、毎日新聞社の記者となり、東京本社製作技術局次長や社長室委員などを務めました。
その後、2002年、当時の和歌山市長の辞職による出直し市長選挙で初当選し、2014年までの3期12年務めました。
この間、市の財政再建やまちづくりなどに尽力したほか、2011年には中核市市長会の会長も務めました。市長退任後の2017年4月には旭日中綬章を受章しました。
大橋さんは、根っからの歌好きとしても知られ、流行歌やクラシックなどのエピソードをまとめた著書「元記者市長の百歌自典(ひゃっかじてん)」が話題となりました。
大橋さんの通夜は今月(11月)10日午後7時から、告別式は今月11日正午から、いずれも和歌山市斎場で行われます。喪主は妻の彰代(あきよ)さんです。
大橋さんの死去について、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、「大橋前市長は、市長を務めた3期12年の間、財政再建団体転落寸前だった市の財政を、民主的かつ能率的な市政運営で建て直すことに尽力されました。御生前の御功績を偲び、衷心より哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈りいたします」とコメントしました。