皆既月食と天王星食、8日夜

2022年11月06日 18時25分

社会

月が地球の影にすっぽりと隠れる皆既月食(かいきげっしょく)と、皆既月食中の月が天王星(てんのうせい)を隠す天王星食(てんのうせいしょく)が、あさって(8日)夜、全国の広い範囲で見られます。皆既月食と惑星食(わくせいしょく)が同時に起こるのは非常に珍しく、天文ファンらの注目を集めています。

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皆既月食は、月が見えていれば肉眼で見られますが、天王星は、街明かりなどがない暗い空で、肉眼で見えるぎりぎりの明るさのため、食(しょく)の観察には、双眼鏡や望遠鏡が必要です。

和歌山市で、月が欠け始めるのは、東の空の低い位置にある午後6時8分頃で、そこから、高度を上げながら欠けていき、皆既食(かいきしょく)が始まるのは午後7時16分頃です。そして、午後8時42分頃に皆既食が終わり、月は地球の影から出て明るさを取り戻し始め、午後9時49分頃に元の満月に戻ります。

月が地球の影にすっぽりと入ってしまう皆既食は、今回の月食では1時間26分間にわたりますが、その間も月は、真っ暗にはならず、地球の影の中に入り込んで来る赤色の光を受けて、ぼんやりと赤銅色(しゃくどういろ)に輝き、時間とともに明るさや色合いが変化し、これも皆既月食の楽しみの一つとなっています。

一方の天王星食は、皆既月食中の午後8時30分頃に始まり、午後9時18分頃、明るさを取り戻しつつある月の暗い縁から天王星が出現し、天王星食が終わります。天王星食は、月に隠される、潜入の瞬間と、見えるようになる出現の瞬間が観測できます。

次に、日本で皆既月食が見られるのは、3年後の2025年9月8日です。

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