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【新型コロナ】県内でも新たな変異株「バジリスク」の感染を確認

2022年11月01日 17時19分

福祉・医療

和歌山県は、先月(10月)成田空港の検疫所や新潟県で発見された、新型コロナウイルスのあらたな変異株「バジリスク」の感染者が、県内でも見つかったことを、きょう(11月1日)明らかにしました。

バジリスク変異株の県内初確認を発表する野尻技監(11月1日・和歌山県庁)

バジリスク株は従来株「BA2(ビーエーツー)」が変異したもので、現在、国内で主流の「BA5(ファイブ)」とは異なりますが、先月、成田空港の検疫所と新潟県で初めて日本で確認されました。

県内で初めてバジリスク株の感染が確認されたのは、10代の娘と50代の母親の2人で、娘が先月10日に大阪市内へ出掛け、飲食をしたあと、12日に発症しました。4日間ほど高熱が続いたほか、息切れや関節痛、けん怠感があらわれたのに続いて、14日には母親も発症しました。娘が出掛けた飲食店では、当時、外国人で密になっていたということです。

2人とも、すでに3回目のワクチン接種を済ませ、入院はせず、軽症でしたが、けん怠感は残っているということです。県が今月21日にゲノム解析を行ったところ、きのう(31日)バジリスクへの感染が確認されました。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、オミクロン株対応ワクチンの有効性を強調した上で「世界的には別の変異株が優勢になっているが、今後、感染爆発があると変異をさらに繰り返し、ワクチンの免疫をすり抜けるものも出てくるおそれがある」と指摘し、県民に改めて、ワクチンの接種と、他人にうつさない、他人からうつらないための基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。

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