橋本市・IT技術習得に特化した就労支援施設
2022年10月26日 18時20分
今月(10月)はじめ、橋本市役所前にオープンした障害者の就労支援施設が、ワードやエクセルなどの操作やアプリケーション開発といった、ITスキルに特化した訓練が受けられる県内初めての施設として、注目を集めています。
この施設は、岩出市のさくら福祉サービス合同会社が運営する、橋本市東家(とうげ)の就労支援施設「さくらマーリン」です。
さくらマーリンでは、利用者のスキルや目標の応じた2つの訓練プログラムを用意していて、1つは、ワードやエクセルなど、就職に必要なITの技術や知識に関する訓練を受けられる「就労移行支援」、
もう1つは、ITのスキルがある人と、さくら福祉サービス合同会社が雇用契約を結び、収入を得ながらアプリやプログラム開発などの訓練を受けることができ、IT関連企業の就職や独立を目指す「就労継続支援A型」です。
どちらの訓練も、現場経験のある講師による個別指導や、メンタルケアなどの支援も行うほか、オンラインによる在宅訓練なども視野に入れています。
さくらマーリンの山本隆雄(やまもと・たかお)代表は「IT技術の分野で優れた可能性を持つ人の需要が高まっている。訓練を通じて、一般企業の事務職や、IT企業の専門職として羽ばたくことで障害者の真の自立支援を後押ししたい」と話していて、今後は、リモートワークなどの拠点となるサテライトオフィスの開設も予定しています。
さくらマーリンでは、障害者や家族、支援者などの見学を受け付けています。電話番号は0736(32)5015番です。受付時間は平日は午前10時から午後4時、土曜日は正午から午後4時までで、日曜と祝日はお休みです。また、ウェブサイトも開設しています。