調停制度100年 民事調停知るイベント 和地裁で28日開催

2022年10月24日 20時02分

イベント社会

裁判所を介して当事者間の紛争解決を図る調停制度の発足から100年を迎え、民事調停への理解を深めてもらおうというイベントが、今月(10月)28日、和歌山地方裁判所で開かれます。

調停制度の始まりは、1922年に施行された借地借家調停法とされ、第一次世界大戦後、人口の都市部集中に伴う深刻な住宅問題や、翌年(1923年)発生した関東大震災後の借地や借家の紛争解決に活用され定着しました。

調停は、訴訟よりも申し立ての手続きが比較的簡単で、手数料も訴訟より低額とされているほか、調停の結果には、裁判の判決と同じ効力があり、相手が支払い義務を果たさない場合には、財産の差し押さえなどの強制執行の手続きを利用することができます。

調停には、家庭内のもめ事を解決する家事調停と、それ以外のトラブルを扱う民事調停があり、民事調停では、家賃の増額交渉や、退職金の請求、交通事故などの損害賠償請求などが話し合われます。

この民事調停制度について知ってもらおうというイベント「教えて!民事調停!~身近なトラブルを話し合いで解決~」は、今月28日に和歌山地方裁判所6階の大会議室で開かれます。

イベントでは、参加者が、裁判官から民事調停についての説明を受けた後、裁判官と調停委員が実演する模擬調停を見学し、その後、法廷の見学や、裁判官が着用している法服を着て写真に納まる記念撮影にのぞみます。

参加費は無料で、主催する和歌山地方裁判所では、前日の27日まで参加希望者を受け付けています。

問い合わせ先は、和歌山地方裁判所総務課 電話073・428・9873で、昼休憩を除く平日の午前9時から午後5時まで、受け付けています。

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