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熊野修験が大護摩供、再興35周年を記念

2022年10月23日 16時14分

歴史・文化社会

那智勝浦町の那智山(なちさん)・青岸渡寺(せいがんとじ)の三重塔前できょう(23日)、修験道(しゅげんどう)グループ「熊野修験(くまのしゅげん)」が再興35周年を迎えたことを記念する山伏の儀式「採燈大護摩供(さいとうおおごまく)」が営まれ、新型コロナウイルス退散を祈って、護摩木が焚かれました。

熊野修験は、明治時代に途絶えましたが、1988年に、青岸渡寺の髙木亮英(たかぎ・りょうえい)住職72歳が再興し、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(みち)」の「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」を歩く修行を復活させ、一般にも門戸を開きました。

この日、三重塔前には、高さ1・5メートルの護摩壇(ごまだん)が組まれ、熊野修験の山伏およそ20人が、ほら貝を吹き鳴らし、弓矢と剣、斧(おの)を使った儀式を行ったあと、点火され、炎と白煙が立ち上がる中、髙木住職が願い事が書かれた護摩木を次々と投げ入れ、世界平和や新型コロナウイルスの退散などを祈りました。

奈良県下北山村から訪れた70代の男性は「那智の滝も望める最高のロケーションで素晴らしかった。パワーをもらった」と喜んでいました。

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