万博関連の情報<発信:和歌山県>

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ローソンで朝市 障害者が卸売野菜を販売

2022年10月20日 19時23分

社会福祉・医療経済

障害者を雇用している和歌山市のンビニエンスストアで、卸売市場から直送の野菜販売が始まり、初日のきょう(10/20)、店頭で朝市が行われました。

朝市が行われたのは、和歌山市にあるローソン新堀東二丁目店で、ローソンが全国展開する新鮮な野菜を販売する店舗に選ばれ、きょうから店頭での野菜の販売が始まりました。

初日のきょうは、店の前に設置されたテントで朝市が行われ、和歌山市中央卸売市場の卸売業者から運ばれたトマトやたまねぎ、みかんやシャインマスカットなど20種類の野菜や果物が販売されました。

店舗には、近くに住む高齢者や幼い子ども連れた母親らが買い物に訪れ、思いがけず販売していた野菜や果物を買い求めていました。

今回の事業で、ローソンとしては、卸売業者の協力を得て、毎日、店頭に新鮮な野菜が並ぶことになり、売上アップが期待できる一方、卸売業者にとっては、販売先の小売店が増えることになります。

店舗に野菜や果物を搬入した、有限会社丸三(まるさん)商店社長の赤井康造(あかい・こうぞう)さんは、「コンビニが、八百屋さんの役割を担っていこうと考えてくれていることが大事。顧客が減って下がっている市場の数字をカバーしてもらえるのは、ありがたい。今後、中央市場とローソンがつながることで、野菜や果物だけでなく、魚や肉も販売できるようになれば」と話しました。

ローソン新堀東二丁目店のオーナー、小川太(おがわ・ふとし)さんは、「市場(いちば)から直送してもらい、良いものを安く販売できるようにしていきたい。今後、店頭に並べて販売することになるので、周辺にお住いの高齢者ら、お客さんの意見を反映させ、工夫していきたい」と話しました。

また、ローソン新堀東二丁目店では、知的障害のある人たちが働いていて、きょうの朝市には、店舗とつながりのある障害者施設で働く人たちが参加し、「いらっしゃいませ」と声を出して接客にあたっていました。

小川さんは、「思ったより大きな声で挨拶してくれていて、販売体験を楽しんでもらえたと思う。この中からローソンで働きたいと思ってくれる子が出てくれば、やりがいになるし、今後の夢にもつながる。障害者の働きやすい環境を作り、今後も、正式雇用につなげていけるよう取り組んでいきたい」と話しました。

小川さんは、新堀東二丁目店の他にも2つの店舗を経営していて、あわせて5人の障害者を雇用しています。

小川さんや店長ら4人のスタッフが、厚生労働省の養成講座を受けて精神・発達障害者しごとサポーターとなり、この5人の仕事を支えています。

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