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【新型コロナ】和県営業時短協力金詐取 男2人逮捕

2022年10月20日 21時00分

事件・事故社会

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で和歌山県が実施した、営業時間の短縮に伴う事業者への協力金をだましとったとして、和歌山西警察署などはきのう(10/19)、暴力団組員ら2人の男を詐欺の疑いで逮捕しました。営業時間の短縮に絡む協力金をだましとったとして容疑者が逮捕されたのは、県内で初めてです。

捕まったのは、指定暴力団六代目山口組傘下組織の組員で、和歌山市に住む30代の男と、和歌山市楠見中の建設作業員、貴志剣(きし・つるぎ)容疑者24歳の2人です。

警察の調べによりますと、2人は共謀して、本来、暴力団組員らと関わりのある飲食店は協力金の対象にならないにも関わらず、暴力団組員の男が経営するショットバーを、貴志容疑者が経営しているように見せかけ、時短要請に伴う協力金およそ90万円をだまし取った疑いがもたれています。

新型コロナウイルスの営業時間短縮に伴う協力金の詐欺事件で容疑者が逮捕されるのは、和歌山県内で初めてだということです。

警察は、和歌山西警察署のほか、和歌山東警察署、県警本部の捜査二課、組織犯罪対策課が連携して捜査し、2人を逮捕しました。

2人の関係について、警察は、暴力団組員の男が実質的な経営者で、貴志容疑者が店長を務めていたとみています。

調べに対し、暴力団組員の男は、「協力金の申請を行った当時、すでに店の権利を貴志容疑者に譲っていた」として容疑を否認し、貴志容疑者は、「協力金の申請は行ったが、詳しい中身を理解せず言われるままだった」とし、『共謀関係にあった』とされる部分など、容疑の一部を否認しているということです。

警察によりますと、協力金の申請が行われたのは今年(2022年)3月で、2人は、4月に90万円を受け取った後、5月にショットバーを閉めたということです。

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