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【新型コロナ】全数把握の見直しから3週間

2022年10月19日 15時04分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(19日)先月(9月)26日に国が感染者の全数把握の方針を見直してから3週間後の県内の状況についてまとめを発表し、今月(10月)11日の週から感染者数が増加傾向にあるとして、県民に改めて注意を呼びかけました。

記者発表を行う野尻技監(10月19日・和歌山県庁)

県のまとめによりますと、県内では、今月11日からの直近1週間では、10代が412人と最も多く、次いで40代の397人、65歳以上の高齢者は207人となっています。

一方、医療機関による「HER-SYS(ハーシス)」の入力は増加している一方、医療機関による発生届の対象となっていない人の陽性者登録センターへ登録する割合は、やや減少傾向にあるとみられ、県では、登録の推進が必要としています。

致死率は感染第6波と同じ水準に下がっていますが、高齢者の死亡が多くなっています。

また、高齢者施設でのクラスターも増えていて、施設や個人の感染予防対策や、ワクチン接種を引き続き呼びかけています。

このほか、きょう、県は、全数把握をしていた時に報告された新型コロナの再感染例についてもまとめを公表し、第6波までは感染リスクの高い行動からの感染が推測される20代が多く、第7波では、ワクチン未接種者の多い年代が多くなりました。ワクチンを3回接種した人は少ない一方、2回以下では8割以上を占めています。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、感染が増加傾向になっている原因について「県外の旅行客や、それらを接客する旅行業者、それに、学校に通う10代とその保護者らの感染増加の可能性が考えられる」としたうえで、今後の感染状況については「いまは感染が下げ止まりになって、再び上昇していることは確か。いまのところ感染第8波といえるような増加があるかどうかはまだわからないが、この冬は、空気の乾燥や換気の不十分な状況で感染が再び増える可能性があり、要注意だ」と話しています。

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