雑賀技術研究所・ミカンの目視選別サポート機「Rakuda」を開発

2022年10月14日 18時42分

経済

和歌山市の一般財団法人・雑賀(さいか)技術研究所は、このほど、みかんの果実の選別作業を機械で補助する装置「Rakuda(ラクダ)」を開発し、これから収穫の最盛期を迎える県内のみかん農家に導入します。

このほど開発された「Rakuda」(写真提供・雑賀技術研究所)

収穫されたみかんは、これまで、各農家の倉庫で人が目視しながら、ひとつひとつ手作業で品質ごとに選別し、出荷していました。

しかし、収穫期は、連日、長時間にわたる作業による疲労で、キズの見逃しが起こりやすくなったり、いわゆる「水腐り」の果実を見極めることが、熟練の人でないと難しかったりといったことが課題となっていて、雑賀技術研究所が、4年前から、県内およそ100軒のみかん農家から聞き取り調査を行いながら開発に取り組みました。

Rakudaで選別されるみかんの果実

Rakudaは、装置の中にカメラがあり、コンベアーで運ばれてきたミカンの果実を1つずつ回転させながら撮影し、キズなどを数値化して3段階に選別します。また、水腐りの果実を取り除くこともできます。

3種類に選別されたみかん

これにより、人の手による作業が減って、ミカンの選別の大幅な効率化が期待出来ます。AC100ボルト電源で消費電力は320ワット、1時間におよそ600キロの果実を処理出来ます。

雑賀技術研究所では、公式ユーチューブチャンネルでRakudaの実演映像を公開しています。

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