KINDAI LINKS発足 大学に自主防犯組織
2022年10月13日 18時46分
紀の川市にある近畿大学生物理工学部と地域を管轄する岩出警察署は、連携して自主防犯ボランティア団体「KINDAI LINKS」を立ち上げることになり、きのう(10/12)、発足式が行われました。
これは、全国的に小学生に対する声かけや特殊詐欺など地域住民の生活を脅かす事案が多発する中、岩出警察署が、管内にある近畿大学生物理工学部に、見守り活動や啓発活動で学生の支援を得られないかと持ちかけ、発足したものです。
きのう近畿大学生物理工学部のキャンパスで行われた発足式では、はじめに自主防犯ボランティア団体に参加する大学1年から大学院2年までの男女11人の学生が紹介されました。
そして、岩出警察署の井上英喜(いのうえ・ひでき)署長が挨拶し、「地域の安全安心のためには、地域の目を増やし、見守りの空白地帯を減らす必要があり、そのために特に行動力や情報発信力のある若い世代のボランティアを開拓し、その輪を広げていく必要がある。警察としては、今回の発足を契機に、地域ぐるみで、住民の安全を確保する体制をさらに広げていきたい」と述べました。
また、近畿大学生物理工学部の古薗勉(ふるぞの・つとむ)学部長は、「これから皆さんは、キャンパスでは出会えない子どもやお年寄りらと知り合うことになりますが、そうした人たちからかけられる『ありがとう』という言葉は、皆さんを磨くものとなり、やがて社会へはばたく力となります。皆さんの活躍を心から願っています」と挨拶しました。
この後、「KINDAI LINKS」を代表して4年の堀田大樹(ほった・たいき)さん21歳が決意表明し、「少しでも私たちの住む地域の役に立ちたい、という思いで参加しました。今後は、地域住民との距離を縮め、誰もが被害に遭うことのない、安全なまちをつくるべく、活動を実施していきます」と宣誓しました。
「KINDAI LINKS」のメンバーは、今後、小中学生の登下校の見守り活動や、金融機関での特殊詐欺の被害防止に関する啓発活動などに参加します。