【新型コロナ】全数把握の見直しから2週間・あす(13日)から病床削減へ

2022年10月12日 15時16分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(12日)新型コロナウイルスの感染者数が全国的に減少傾向で、国が病床削減を通達したことを受け、現在県内に545床ある病床を、あす(13日)から237床に削減すると発表しました。

病床削減を発表する野尻技監(10月12日・和歌山県庁)

545床のうち、即応病床は450床から212床へ、ICUなどの重症病床は26床から17床にそれぞれ削減され、あすからはあわせて237床となります。

ただし、今後、感染が増加した場合は、休止病床の活用など、緊急に対応出来る病床を確保しているので、心配は無いとしています。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「収束はしているが、収束しきってはいないので、油断は出来ない。今後感染が増加した場合は速やかに病床を増やせる状況を作っているので、安心して欲しい」と話しています。

あわせて県は、きょう、先月(9月)26日に国が感染者の全数把握の方針を見直してから2週間後の県内の状況についてまとめを発表し、65歳以上や重症化リスクのある人、小児や妊婦などではない、医療機関による発生届の対象外となっている人の陽性者登録センターへの登録数と自主検査による陽性数は、見直しから1週間後よりも2週間後の方が多くなり、1日あたり200人前後で推移していて、かなりの人が登録しているものとみています。

感染者の減少に伴い死亡する人も減少していますが、高齢者の死亡は多い状況です。クラスターは、高齢者施設で引き続き多い状況で、学校での発生も注意が必要としています。

県では「全数把握の見直しは、個人の受診行動を制限するものではない。基礎疾患のある人はもちろん、基礎疾患がなくても、いつもと違う症状や、発熱が続く、息苦しさ、胸の痛みなどがある場合は早期の受診をお願いしたい」と呼びかけています。

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