【知事選】共産党公認・松坂美知子氏が出馬表明

2022年10月12日 16時28分

政治社会

共産党は、来月(11月)告示される任期満了に伴う和歌山県知事選挙に、元・和歌山市議会議員で、党の県常任委員の新人・松坂美知子(まつざか・みちこ)氏65歳を、党の公認候補として擁立することを発表しました。共産党が知事選挙で党の公認候補を擁立するのは、1987年以来、35年ぶりです。

松坂氏は和歌山市出身で、お茶の水女子大学を卒業後、1998年から2005年にかけて茨城県(いばらきけん)で町議会議員や市議会議員を通算4期8年、2011年から2019年にかけて和歌山市議会議員を2期8年務めました。現在は、共産党県委員会の常任委員を務めながら、カジノ誘致に反対する市民団体「ストップ!カジノ和歌山の会」事務局員などを務めています。この間、2019年の和歌山県議会議員選挙で和歌山市選挙区から立候補し、落選しています。

きょう(12日)午後、共産党県委員会の下角力(しもかど・つとむ)委員長とともに和歌山県庁で出馬を表明した松坂氏は「議会でIR整備基本計画が否決されたのに、県はまだカジノ誘致を諦めておらず、これを阻止しなければならない。また、子どもの医療費の拡充や、県立高校再編と銘打った学校削減の見直し、女性職員の幹部登用の少ない状況などにも取り組まなければならない」と訴えました。

共産党は、これまで知事選挙では、市民団体「ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会」の候補を応援してきましたが、今回はつくる会が擁立を断念したため、共産党が公認候補を擁立することになりました。党・県委員会の下角委員長は「大変残念だが、いまは協力出来る他の党が無い状況で、市民と共産党の協働で政治を変えたい」と話しています。

和歌山県知事選挙には、これまでに、元・衆議院議員の岸本周平(きしもと・しゅうへい)氏66歳と、政治団体「新党くにもり」の前代表・本間奈々(ほんま・なな)氏53歳の、いずれも無所属の新人2人が立候補を表明していて、松坂氏で3人目となります。知事選挙は来月10日告示、27日投票で、即日開票されます。

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