県警、慰謝料支払いで和解 取り調べ中の暴言
2022年10月07日 17時21分
和歌山県警に逮捕され取り調べを受けた男性が、巡査部長から「どつき殺すぞ」などと暴言を吐かれて精神的苦痛を受けたとして、県に176万円の損害賠償を求めた訴訟は、県が男性に慰謝料30万円を支払うことで和歌山地裁できょう和解が成立しました。男性側の代理人が明らかにしました。県警は巡査部長の処分を検討しています。
県警監察課などによりますと、30代の男性巡査部長は2020年8月、和歌山市の40代男性への取り調べ中に「おまえ、ばかか」「泣かすぞ、こら」「どつき殺すぞ」などと発言しました。巡査部長は22年3月、脅迫罪で略式起訴され、和歌山簡易裁判所から罰金20万円の略式命令を受け納付しました。
県警によりますと、巡査部長は「不適正な取り調べをした」と事実関係を認め「相手の態度に腹が立ち、感情のまま言葉が出てしまった」と反省しているということです。