映画「男はつらいよ」の世界を通してまちの活性化に取り組んでいる「わかやま寅さん会」主催の映画まつりが来月（１１月）１９日に和歌山市のジストシネマ和歌山で開かれることになり、女優の倍賞千恵子（ばいしょう・ちえこ）さんらが登壇して映画の上映が行われます。

これは、寅さんが登場する山田洋次（やまだ・ようじ）監督の作品「男はつらいよ」の世界を通して、活気をなくした和歌山の商店街について考え、復活させようと、９年前に結成された「わかやま寅さん会」が、去年に続いて山田監督作品の上映会を企画したものです。

今回の上映会は、午前と午後の２回、行われる予定で、午前の部は、倍賞千恵子さんと、亡くなった高倉健（たかくら・けん）さん出演の映画「遥かなる山の呼び声」、午後の部は、和歌山県を舞台に、秋吉久美子（あきよし・くみこ）さんをマドンナに迎えた「男はつらいよ」の３９作目、「男はつらいよ　寅次郎物語」です。

午前の部の上映終了後と、午後の部の上映前に、ゲストとして倍賞千恵子さんと、「男はつらいよシリーズ」などに出演している俳優の北山雅康（きたやま・まさやす）さんが登壇し、トークショーに参加します。

会場は、和歌山市松江のジストシネマ和歌山で、午前の部は、午前１０時４０分から「遥かなる山の呼び声」の上映が始まり、午後１時からトークショーが行われます。また、午後の部は、午後２時２０分からトークショーが始まり、午後３時過ぎから「男はつらいよ　寅次郎物語」が上映されます。

チケットの代金は２８００円で、和歌山市西高松の太田書店と和歌山市万町（よろずまち）の「本」屋プラグで販売されています。

問い合わせ先は、映画まつりを主催する、わかやま寅さん会の西本三平（にしもと・さんぺい）代表、電話０９０・６９７２・７９７６（繰り返し）です。

西本代表は、「『遥かなる山の呼び声』は、『幸福（しあわせ）の黄色いハンカチ』に並び称される名作で、『男はつらいよ　寅次郎物語』は、寅さんが、人間は何のために生きるのか、と甥に聞かれて答える名作。是非、映画まつりに訪れてほしい」と話しています。