エスプールグローカルが田辺市にBPOセンター開設へ

2022年09月30日 16時29分

政治社会経済

東京の秋葉原(あきはばら)に本社を置くアウトソーシング企業・株式会社エスプールグローカルが、田辺市のショッピングセンターに、ITやオンラインを活用して役所の業務の一部を委託する「田辺BPOセンター」を設置することになり、きょう(30日)和歌山県と田辺市との間で進出協定に調印しました。

協定締結後の記念撮影(9月30日・和歌山県庁知事室)

エスプールグローカルは、これまでに全国でおよそ150の自治体の業務を委託していて、このうち、北海道北見市(きたみし)や大分県中津市(なかつし)など9か所では、ショッピングセンターを中心に、それぞれの市役所業務の一部を請け負う窓口「BPOセンター」を開設して、住民票などの発行や、マイナンバーカードの申請、新型コロナワクチンの予約受付といった業務を代行し、市民の利便性向上と、職員の業務負担軽減に取り組んでいます。

進出協定書への調印

このほど、田辺市にもBPOセンターを設置することで3者が合意し、きょう午前、県庁の知事室で、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事と、田辺市の真砂充敏(まなご・みつとし)市長、それにエスプールグローカルの浦上壮平(うらかみ・そうへい)代表取締役が、進出協定書にサインしました。

仁坂知事はと真砂市長はそれぞれ「DX(ディーエックス)による行政サービスの向上と地元雇用につながる」と期待を示しました。

エスプールグローカルの浦上代表取締役

浦上代表取締役は「地方創生には様々なやり方があるが、まずは、行政サービスの規模を小さくするとともに、地域とシェアリングを行い、現在のサービスをキープできれば」と述べました。

田辺BPOセンターは、田辺市稲成町(いなりちょう)の「オークワ・パビリオンシティ田辺店」A館2階に来年(2023年)3月に開設され、3年間で地元から正社員およそ30人を雇用する予定です。

そして、田辺市のどの業務を委託するかや、オンライン端末の設置か所、さらには、田辺市周辺の自治体にも業務委託を拡げるかなどを、今後検討することにしています。

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