「南紀熊野ジオパーク」ユネスコ世界ジオパークへの推薦見送り

2022年09月28日 21時34分

教育歴史・文化社会

日本ジオパーク委員会は、きょう(28日)東京都内で開いた会議で、すでに日本ジオパークに認定されている「南紀熊野(なんきくまの)ジオパーク」について、ユネスコ世界ジオパークへの推薦を見送ることにしました。

南紀熊野ジオパークは、和歌山県の紀南地方や奈良県十津川村(とつかわむら)に点在する、プレートの沈み込みで生み出された独特の景観や、多種多様な動植物などを保護するとともに、教育や科学の普及、地域振興策などに活用する広域的なエリアで、2014年8月、日本ジオパークに認定され、2019年に再認定されました。

ことし(2022年)ユネスコ世界ジオパーク認定のための国内推薦を日本ジオパーク委員会に申し出て、プレゼンテーションを行いましたが、きょうの会議では、観光ガイドなど地元の関係者との間で「地質の国際的な価値の共有が不十分」と指摘されたほか、「ラムサール条約に登録された湿地や、世界遺産・熊野古道との相乗効果が生み出されていない」ともされ、今回、ユネスコ世界ジオパークへの国内推薦は見送られました。推薦は再来年(2024年)以降になる見込みです。

なお、日本ジオパークの2回目の再認定は認められました。

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