3年ぶりの弁慶まつり迫り「演劇弁慶伝説」稽古に熱
2022年09月25日 11時28分
新型コロナウイルスによる2年連続の中止を経て、今週末、3年ぶりに開催される田辺市の「弁慶まつり」を目前に控え、公募で選ばれた市民による演劇の稽古が大詰めを迎えています。
ことし(2022年)で34回目を迎える弁慶まつりは、田辺生まれとされる平安時代の豪傑・武蔵坊弁慶(むさしぼう・べんけい)を讃えようと、地元の商工会議所などでつくる実行委員会が毎年この時期に開いていますが、去年(2021年)とおととし(2020年)は、 新型コロナウイルスのため中止となり、ことし、3年ぶりに開催されます。
毎年、まつりの開幕を飾るのが、世界遺産・闘鶏神社(とうけいじんじゃ)で行われる公募で選ばれた市民による「演劇弁慶伝説」で、弁慶と牛若丸(うしわかまる)の大立ち回りや、神社の由来となったニワトリを戦わせる占い「鶏合わせ(とりあわせ)の神事」の再現など、弁慶ゆかりの歴史絵巻が繰り広げられます。
小学生から60代まで、幅広い年代の出演者は、今月(9月)30日の本番に向けて、週に3回、およそ1か月半、稽古を続けてきました。
弁慶役で田辺市の郵便局員・新谷夢月(しんたに・むつき)さん23歳は「強くて優しいキレのある弁慶を力一杯演じたいです」と意気込みを語りました。
また、演出担当で自らも2001年に弁慶を演じた田辺市の会社員・丸山雅之(まるやま・まさゆき)さん46歳は「演じる全員が、それぞれ自分の役に入り込む集中力の高さが頼もしいチームです。諸説ありますが、田辺生まれとされる弁慶を演劇でもっとPRしていきたい」と話しています。
第34回「弁慶まつり」の「演劇弁慶伝説」は、今月30日・金曜日の午後6時半から、田辺市東陽(とうよう)の世界遺産・闘鶏神社で開演します。
翌・来月(10月)1日には、扇ヶ浜(おうぎがはま)を中心に開かれる「紀州弁慶よさこい踊り」や「物産テント市」、アオイ大通りでの「弁慶下駄踊り」のほか、午後8時から、まつりを締めくくる扇ヶ浜での「田辺花火大会」も予定されています。