熊野古道であぶりアユ作り 秋の風物詩

2022年09月21日 20時21分

社会経済

熊野古道歩きの拠点の一つ、田辺市の神社「滝尻王子(たきじり・おうじ)」そばの土産物店で、あぶりアユ作りが、今年(2022年)も進んでいます。

あぶりアユは、近くを流れる富田川で夏に釣ったアユを、備長炭でじっくりあぶって作る昔ながらの保存食で、毎年、この時期からお目見えする秋の風物詩です。

アユは友釣りで獲って冷凍保存し、この時期に解凍して内臓を取り、串に刺して2日間、炭であぶるという、いまでは珍しい保存法で、5匹ずつ縄にくくってつるした商品は3500円です。

販売している土産物店経営の木田豪(きだ・つよし)さん52歳は、「手間がかかって大変だが、毎年待ってくれている人がいるので、やめられない。地元の食文化として未来へつなげていきたい」と、額に汗をにじませながら炭火に向かっていました。

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