紀州徳川家ゆかりの国重文「臨春閣」公開、横浜
2022年09月18日 14時36分
横浜市中区の「三渓園(さんけいえん)」で保存修理が終わった和歌山ゆかりの国の重要文化財「臨春閣(りんしゅんかく)」の一般公開が、きのう(17日)から始まりました。
これは、三渓園完成100周年に合わせた4年ぶりの公開で、今月(9月)25日まで行われます。
「臨春閣」は、江戸時代はじめの1649年、紀州徳川家の別荘として、現在の岩出市の紀ノ川沿いに建てられた「巌出御殿(いわでごてん)」と考えられています。大阪市に移築されたあと、実業家の原三渓(はら・さんけい)によって、1917年、三渓園への移築が完了し、屋根の吹き替えや耐震補強のため、2018年から工事が行われていました。
村田和義(むらた・かずよし)副園長は、「原は、西洋化の中で失われていく日本の伝統文化を残したいという思いから移築したのだろう。今後も守り伝えていきたい」と話していました。
なお、台風の接近に伴う天候によっては、公開が中止になる場合もあるということです。