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横断歩道では歩行者優先 トラックにステッカー啓発

2022年09月15日 19時45分

交通社会

秋の交通安全運動が今月(9月)21日から始まるのを前に、横断歩道での歩行者優先の意識向上を目指した大型ステッカーの贈呈式がきょう(9/15)、和歌山市で開かれ、今後、県内を走るおよそ300台のトラックが啓発に一役買うことになりました。

贈呈されたステッカー(原寸は40センチ×40センチ)

JAF・日本自動車連盟が行った去年の調査で、和歌山県内では、信号機のない横断歩道で歩行者が横断する際、自動車が一時停止する率は、18・4%で、全国平均の30・6%を大きく下回り、全国ワースト5位となっています。

こうした中、横断歩道での一時停止を呼びかけようと、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が啓発用のステッカーを作り、県トラック協会に寄贈したものです。

式典で挨拶する中村局長

きょう午前10時半から和歌山市西の和歌山交通公園駐車場で行われた贈呈式では、主催者を代表して、県・県民局の中村裕嗣(なかむら・ゆうじ)局長と県警察本部・交通企画課の山田守孝(やまだ・もりたか)課長が挨拶しました。

式典で挨拶する山田課長

このうち、山田課長は、「ステッカーを貼っただけで、一気に一般のドライバーに周知できるわけではありませんが、こうした地道な活動を通して、後ろを走っている車が、ステッカーを見て再認識してもらうなど、少しずつでも、歩行者優先の輪が広がっていけば」と話しました。

ステッカーを贈呈した中村局長(左)と阪本会長

この後、県トラック協会の阪本享三(さかもと・きょうぞう)会長が、中村県民局長から、「横断歩道は歩行者優先」と書かれた、40センチ四方の大型ステッカーを受け取り、「横断歩道は歩行者優先で、運転者には、横断歩道手前での減速、停止義務がありますが、県内での信号機のない横断歩道での停止率は、まだまだ改善しなければなりません。交通弱者を守るために、トラック協会としても、公共輸送機関として、一件でも横断歩道での違反や交通事故がなくなるようこの運動に協力していきます」と挨拶しました。

挨拶する阪本会長

県トラック協会では、きょうから県内だけを配送するトラックを持つ、オプラス、佐川急便、ヤマト運輸、和田物流の4つの会社を中心に、2トントラックと4トントラックあわせて300台の後部にステッカーを貼って、横断歩道での歩行者優先を啓発していて、きょうの式典会場には、ステッカーを貼った、4台のトラックが集まり、白バイを先頭に、街頭啓発へと出発していきました。

白バイの先導でトラックが出発
県警音楽隊の演奏に見送られ・・・

和歌山県と県警は、歩行者向けの啓発活動として、横断歩道を渡る際には、手を挙げてサインを出し、停止してくれたドライバーに会釈して感謝の気持ちを表す「サイン・プラス・サンクス運動」を展開していて、中村県民局長は、「交通事故防止については、歩行者だけでなく、ドライバーへの呼びかけも重要と考え、運送業者さんのトラックに貼っていただくことにしました。ドライバーの皆さんには、トラックの後ろに貼られたステッカーを見て、横断歩道では、止まる必要があるという意識をあらためて強く認識していただきたい」と強調しました。

トラック後部にステッカー

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