イオンモール和歌山でテロ対策訓練

2022年09月12日 18時08分

社会

和歌山市のイオンモール和歌山で、きょう(12日)男が店内で猛毒のサリンをまいて逃げたという想定のテロ対策訓練が行われました。

サリンをまいた男を追い詰める警備員ら(※訓練・9月12日・イオンモール和歌山)

これは、来年(2023年)広島県で「G7サミット」が開かれることを受け、国際テロ対策の一環として、和歌山県警察本部と和歌山市消防局が連携して行った訓練で、警察官、消防隊員、イオンモール和歌山の店員、あわせておよそ100人が参加しました。

訓練は、きょう午前10時半、イオンモール和歌山1階・専門店フロアのエスカレーター脇で、不審者役の男性警察官が、突然ペットボトルに入ったサリンをまき、警備員の制止を振り切って逃げました。

意識のある負傷者から聞き取りを行う警察官(※訓練)
特殊テント内で負傷者の身体を洗浄する作業(※訓練)
サリンの採取を行う警察官ら(※訓練)

客や店員役の参加者4人が、サリンを吸って目が開かなくなったり意識不明に陥るなど負傷し、通報で駆けつけた和歌山北警察署の機動隊員や、和歌山市消防局の消防・救急隊員らが、救護やサリンの撤去にあたったり、店外に設置した毒物を水で洗い流す特殊テントで被害者の身体を洗うなどしました。

和歌山北署の阪口署長

訓練はおよそ1時間半で無事に終了し、主導した和歌山北警察署の阪口豊(さかぐち・ゆたか)署長は「来年のG7サミットを控え、和歌山でも絶対にテロを起こさないという信念で訓練に臨んだ。去年(2021年)もイオンモール和歌山で訓練をしたが、練度が上がっていて、ますます高めていきたい」と総括しました。

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