万博関連の情報<発信:和歌山県>

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和県100年企業表彰に22社 和歌山市で式典

2022年09月02日 20時41分

歴史・文化社会経済

100年以上にわたって伝統の技術などを守り、和歌山県経済の発展に貢献してきた長寿企業を表彰する和歌山県の「100年企業表彰」に県内22の会社が選ばれ、このほど(8/31)和歌山市で開かれた表彰式で、会社の代表者が、表彰状を受け取りました。

和歌山県100年企業表彰(2022年8月31日・ホテルアバローム紀国で)

この表彰は、和歌山県が2007年から100年以上の歴史を持つ県内企業を募り、数年に一度、表彰を行っているもので、今回は、6度目の表彰式で、表彰を受けた企業は、これで169社となりました。

和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた表彰式には、22の会社から代表者が出席し、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から表彰状と記念品の盾を受け取りました。

式典で、仁坂知事は、「長い間、組織を維持するのは、創業以上に大変な事で、歴代、ずっと努力されてきたことと思います。皆さんの会社には、長い時間をかけた経営革新の熱い歴史がいっぱい詰まっている。これからも、200年、300年と歴史を積み重ねて和歌山を支えてください」と挨拶しました。

式典で挨拶する仁坂知事

また、今回の受賞企業の中で、最も古い308年の歴史を持つ、江戸時代中期創業の、田辺市にある株式会社・切目屋(きりめや)薬局の脇村明(わきむら・あきら)社長が、受賞者を代表して挨拶し、「私が承知している江戸末期から現代にいたるまでの間にも、存続が危うくなったことは4~5回ありました。その危機を乗り越えられたのは、お客様のために誠意を尽くし、お客様の支援を受けられたから。今回の表彰を励みに、今後も、さらに精進を重ね、地域に貢献するモデルとして、さらなる長寿企業を目指したい」と決意を語りました。

受章者を代表して挨拶する脇村さん

表彰式の後、100年企業表彰を受けた22社の製品や実績をパネルや商品で示し互いの交流を深める展示交流会も開かれ、仁坂知事が、展示スペースを一つずつ訪れ、代表者と意見を交わしていました。

仁坂知事に説明する岩本さん(右)

大正元年創業で、昔ながらの醤油づくりにこだわる有田川町の有限会社カネイワ醤油本店の岩本行弘(いわもと・ゆきひろ)社長は、「表彰していただき、長年、がんばってきてよかったなという思い。地域の人から『カネイワの醤油はおいしい』『先祖代々、使ってるで』と言われるたびに歴史の重さを痛感しています。皆さんに喜んでもらえる味を作り続けられるよう、初心に返って取り組み、跡を継いでくれる息子とともにこの先200年続くように頑張りたい」と語りました。

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