高校総体で3位入賞 箕島高校空手道部、県勢初の快挙
2022年09月02日 19時05分
和歌山県立箕島高校の空手道部が、和歌山県勢として初めてインターハイで3位に入賞し、部員たちは、3年生にとっては最後となる、あす(9/3)から始まる県の大会に向け、汗を流しています。
四国を舞台にした今年のインターハイ、全国高校総体の空手道競技は、先月(8月)17日から20日にかけて愛媛県四国中央市で試合が行われ、全国48校の空手道部から、1校につき7人ずつ出場しました。その結果、箕島高校は、1回戦から4回戦まで16人が戦って敗れたのは1人だけという快進撃をみせ、4回戦では、強豪校を倒した岡山県のおかやま山陽高校を破りました。準決勝では、福井県の強豪、福井工大付属福井高校と対戦し、接戦に持ち込みましたが、惜しくも敗れ、3位となりました。
インターハイの空手道競技で、和歌山県勢が3位以内に入賞するのは初めてのことです。
初の県勢入賞について、箕島高校3年生の4人、空手道部の主将を務める妙中亮太(たえなか・りょうた)さんと、梅本朔冬(うめもと・さくと)さん、中井翔誠(なかい・しょうせい)さん、中村寿輝(なかむら・じゅき)さんは、「目標としてきたベスト8を上回る3位に入賞できて、うれしい」「顧問の先生や仲間、両親ら周りの人のおかげで、この結果を出すことができた」「練習で逃げたいところを前へ出るなど、妥協せず取り組んできた結果だと思う」「自分たちの代で、和歌山県初の入賞となり、すごくうれしい」などと話していました。
箕島高校空手道部の顧問を務める井本匠(いもと・たくみ)教諭は、「生徒がよくがんばってくれて素直にうれしいし、私を信じてついてきてくれた生徒や保護者の皆さんに、恩返しができた。私も生徒も、まだまだ足りないと思って重ねてきた練習が、意外に、全国で通用するレベルだったことに気づき、自信にもなったし、これが今回の結果に結びついたのだと思う」と話し、今後については、「自分で考えて努力することの積み重ねが大切で、正しい努力を積み重ねた結果として日本一につなげたい」と語りました。
箕島高校の空手道部は、あすとあさっての2日間、白浜町で開かれる和歌山県高校空手道選手権大会に出場する予定です。
あすから始まる大会は、秋の新人戦にもつながっていて、4人の3年生は、シード権の獲得など、後輩に有利な状況でバトンを渡せるよう練習に励んでいます。
試合形式の練習を終えると、生徒は、一人ずつ顧問の井本教諭のそばに座り、技術面や精神面でのさまざまなアドバイスを受けていました。
最後の大会となる4人の3年生は、「最後の大会なので、出場する全員が勝って、強い箕島を見せたい」「最高の結果を残したい」「負けたらダサいので優勝したい」「全国3位の実績にも、天狗にならずに一つずつ勝ち進みたい」と話していました。
また、後輩に託す思いとして、4人は、「歴代初の3位という結果を上回ってほしい」「もう一つ上のレベルを目指してしっかり練習してほしい」「みんな頑張っているので勝ってほしい」「自分たちが練習で負けることもあるので、後輩たちのポテンシャルは高いと思う。これからどんどん力をつけて、全国で優勝してほしい」とエールを送っていました。