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毒物入りカレー事件 死刑囚の勾留取り消し申立て

2022年08月31日 20時13分

事件・事故社会

和歌山市で4人が死亡した毒物入りカレー事件で、殺人の罪などで死刑が確定している林眞須美(はやし・ますみ)死刑囚61歳の弁護人がきょう(8/31)、林死刑囚の勾留の取り消しを求めて和歌山地方裁判所に申し立てを行いました。

申立てを行った後、記者会見する生田弁護士(2022年8月31日・和歌山弁護士会館で)

毒物入りカレー事件は、24年前の1998年7月25日、和歌山市園部の夏祭り会場で提供されたカレーを食べた4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になったもので、会場の近くに住む林眞須美死刑囚が、殺人などの罪で逮捕・起訴され、2009年5月に死刑が確定しています。

今回、拘留取り消しの申立てを行ったのは、香川県弁護士会の生田暉雄(いくた・てるお)弁護士で、去年5月から今年1月にかけて林死刑囚に関する、3件の再審請求を行っています。

3件の再審請求では、証拠となるべき死因の解剖結果や死亡診断書など3つの書類が証拠として申請されていないことや解明されていない動機を補うため立件された保険金詐欺事件で、林死刑囚が保険金の受取人になっていないことなどを挙げ、無罪を主張しています。

こうした中、きょうの申立てでは、同じ趣旨の主張を繰り返した上で、「罪を犯したと疑うに足りる相当な理由が存在しない」として、勾留の取り消しを求めています。

申立てのあと記者会見した生田弁護士は、「林死刑囚の判決は、正規の解剖結果や死亡診断書が証拠として示されないなど、死刑判決にも関わらず、杜撰な内容。いかにこの事件がおかしいか、ということを世間にアピールしたい」と語りました。

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