【新型コロナ】県・全数把握を現行通りに継続へ

2022年08月26日 14時23分

政治福祉・医療

新型コロナウイルスの感染者急増で、保健医療機関による発生届の入力作業が業務のひっ迫をもたらしているとして、政府が、感染者の全数把握を見直し、重症化リスクのある人に届け出を限定する方針を示したことについて、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、きょう(26日)「いま手抜き工事をしてしまうと、あとで余計に大変なことになるので、政府のやり方には乗らない」と述べ、県ではこれまで通りに、全数把握を続ける方針を示しました。

全数把握を続ける方針を示す仁坂知事(8月26日・和歌山県庁)

理由について仁坂知事は「重症化リスクの無い人の把握をやめてしまうと、保健医療行政が感染防止を出来なくなる。感染が更に広がったときに高齢者や身体の弱い人が感染しやすくなり、命に危険が及ぶ可能性が高くなるから、やめた方が良いと思う」などと述べました。

その上で、仁坂知事は「県では、みなし陽性の導入や、陽性者がスマホなどを使って陽性登録を行う仕組みを稼働するなど、色々な工夫をして何とか回している。仮に重症化リスクの低い人が急に悪化したら、情報が把握出来ていないので入院や救急搬送の手続きが大変困難になる」と指摘し、政府の方針には従わず、県独自で全数把握を続ける考えを強調しました。

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