和歌山市長選・現職の尾花氏が3選
2022年08月21日 22時55分
任期満了に伴う和歌山市長選挙の投票がきょう(21日)行われ、無所属の現職で、自民・公明・立憲民主・国民民主が推薦した現職の尾花正啓(おばな・まさひろ)さん69歳が、3回目の当選を果たしました。
和歌山市選挙管理委員会が発表した開票結果は次の通りです。敬称は省略します。
当選 尾花正啓(おばな・まさひろ) 無所属・現 6万4721票、
吉本昌純(よしもと・まさずみ) 無所属・新 2万9711票、
以上がきょう行われた和歌山市長選挙の開票結果でした。
尾花さんは紀美野町出身の69歳で、東京大学を卒業後、県の職員となり、県土整備部長などを歴任し、2014年の市長選挙で初当選し、現在2期目です。2期8年の実績をアピールすると共に、新型コロナウイルスで打撃を受けた地域経済の活性化を訴え、有利に選挙戦を繰り広げました。
きょう(21日)午後8時過ぎ、尾花さんは、和歌山市屋形町(やかたまち)の選挙事務所前で支持者らと万歳三唱で当選を祝いました。
尾花さんは、3期目の抱負について「市民との対話を重視し、待ったなしのコロナ禍や経済対策に今からでも取り組みたい。六十谷水管橋(むそたすいかんきょう)の落下事故を契機に、紀の川北部の浄水場と、水管橋に並行するトンネル式の送水管の両方を整備し、安全な水道確保に努める。高齢者や子育て世帯、ひとり暮らしの人なども安心して過ごせる福祉政策にも力を入れ、その財源となる経済対策にも取り組みたい」と述べました。
一方、共産党和歌山県委員会が自主的に支援した、無所属・新人で元和歌山市議会議員の吉本さん65歳は、子育て支援の強化などを掲げましたが、支持が広がりませんでした。
吉本さんは、午後8時過ぎ、和歌山市北出島の選挙事務所で敗戦の弁を述べ「一市議会議員ではできないことをやりたいと思い立候補したが、私の力不足でこういう結果になってしまった。市民の皆さんとの約束が守れず残念」と述べた上で、今後については、「全く考えていないが、政治の世界からは引退する」と明言しました。
和歌山市長選挙の投票率は31・54%で、4年前の前回を0・02ポイント下回りました。和歌山市の当日有権者数は30万4463人でした。