【新型コロナ】県内感染2381人 連日の最多更新

2022年08月19日 19時16分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/19)、県内で過去最多となる2381人が新たに新型コロナウイルスに感染し、すでに感染した男女2人が死亡したことを確認したと発表しました。

紀北地域の入院が困難と指摘する野尻技監(2022年8月19日・県庁記者会見室で)

きょう新たに県内で感染が確認されたのは、乳児から100歳代までの男女2381人で、一日の感染者数として過去最多となったきのうの2191人を190人上回り、連日の最多更新となりました。

また、県内で新たに死亡が確認されたのは、御坊保健所管内の90代の男性と和歌山市に住む90代の女性で、いずれも、クラスターが発生した別々の病院に入院していて新型コロナウイルスに感染しました。その後、2人は、投薬などの治療を受けていましたが、おととい17日の夜、女性は、直接の死因として、男性は間接的な死因として、それぞれ新型コロナウイルス感染症で死亡しました。2人には、いずれも基礎疾患がありましたが、ワクチンは一度も接種していませんでした。

県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、これで176人となり、県内の累計の感染者数は、この176人を含めて9万7100人となりました。

現在入院しているのは363人で、病床の使用率は67・2%、自宅などで療養している人は1万1486人です。

また、きょう新たに、岩出保健所管内の特別養護老人ホームとグループホーム、それに和歌山市の高校であわせて3例のクラスターが確認され、県内のクラスターの累計は597例となりました。このうち、和歌山市の高校では、同じ運動部の部員31人と、関係する職員3人のあわせて34人の感染が確認されています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染者が増加したことで、救急搬送が増え、入院困難な事例も増えている」と指摘し、感染予防対策の徹底と、積極的なワクチン接種を呼びかけました。

またいて、野尻技監は、「病床使用率は、紀北と紀南で差が出ていて、紀北地域では、7割を超え、非常に入院しづらい状態になっている」と指摘した上で、「これまでは、即日、あるいは翌日には、入院できていた人が、症状に見合った病院が見つかず、入院できないケースがあり、きょうも、入院調整のため、和歌山市内の人を紀南まで運んだ。今週も、引き続き観察・処置ステーションを設置して入院を待つ人に対応しているが、時間外の入院は、限られた人しかできないし、基礎疾患に適した入院には、一日待ってもらう必要が出ている」と述べ、理解を求めました。

きょう確認された2381人の保健所別の内訳は、和歌山市が過去最多の1165人、田辺が375人、岩出が245人、橋本が143人、新宮が123人、湯浅が122人、御坊が107人、海南が95人、県外が6人となっています。

人口10万人あたりの直近一週間の新規感染者数は、県全体が1270・7人で、保健所管内別の数値は、岩出と湯浅、御坊と新宮で過去最高となりました。

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