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和歌山市長選挙きょう告示、現職と新人の一騎打ちに

2022年08月14日 17時08分

政治社会

任期満了に伴う和歌山市長選挙と、市議会議員の補欠選挙がきょう(14日)告示され、市長選挙には現職と新人の2人が立候補しました。立候補の届け出の受付はきょう(14日)午後5時に締め切られました。

立候補したのは届け出順に自民、立憲民主、公明、国民民主が推せんする
無所属現職で3選を目指す尾花 正啓(おばな まさひろ)候補 69才、
無所属新人で元市議会議員の吉本昌純(よしもと まさずみ)候補65才の2人です。

このうち、無所属で現職の尾花候補は、和歌山市屋形町の選挙事務所前で出陣式を行い、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事をはじめ、推薦を受ける自民・立憲・公明・国民の各政党や連合和歌山などの団体から来賓を迎え激励を受けた後、第一声を挙げました。

第一声で訴える尾花候補(2022年8月14日・和歌山市屋形町)

この中で、尾花候補は、「去年10月、六十谷水管橋が崩落して多くの皆さんに大変なご迷惑をかけましたが、二度とこのようなことが起きないよう、北部に浄水場を新設し、バイパスルートを安全なトンネル方式で整備して安定的な供給に努めたい。これまで約束したことはすべて実行してきた。ふるさとで学び働けるまち、誰もが安心して暮らせるまちの実現に全身全霊で取り組んでいきたい」と訴えました。

出陣式では、この後、ガンバローの三唱が行われ、尾花候補が選挙カーで街頭に繰り出しました。

尾花候補は、新型コロナウイルスの感染予防のため、選挙期間中に予定していた個人演説会をすべて中止し、街頭での演説を中心に活動することにしています。

無所属の新人で元・和歌山市議会議員の吉本候補は、和歌山市美園町(みそのちょう)のJAビル前で第一声をあげました。

第一声を上げる吉本候補(8月14日・和歌山市美園町)

吉本候補は、カジノを含むIR誘致に関する住民投票条例を市議会で否決した尾花市長の政治姿勢を批判し「少数意見に耳を貸さない態度が悔しくて仕方ない。市民ひとりひとりの意見を聞き、市政に反映させるのが私のやり方だ。大昔の土建行政ではなく、市民に投資をしたい」と述べ、子育て支援の強化や、起業・創業への支援、紀の川右岸の水道強化、行政の効率化などを訴えました。

このあと、支持者らが陣営のスローガン「よし!もっと」コールで気勢を上げ、街宣活動に出発しました。

吉本候補は、選挙期間中、新型コロナ対策として個人演説会を行わず、街頭演説を中心に支持を訴える方針です。吉本候補は特定の政党の推薦を受けないとしていて、共産は自主的支援を決めています。

今回の市長選挙は2期8年の実績を強調する現職と、市民目線の政治に変えようと訴える新人の2人による一騎打ちとなりました。
選挙では、子どもの医療費の充実や子育て支援水道などのインフラ整備、活気ある地域づくりなどが争点になるものと見られます。
        
また欠員2の和歌山市議会議員の補欠選挙には新人4人が立候補しています。  
いずれの選挙も投票は今月(8月)21日に行われ、即日開票されます。
和歌山市の今月13日現在の選挙人名簿登録者数は、30万6726人です。

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