不動産会社の社員を名乗り、老人ホームの入居の名義貸しをしてほしいと県内の高齢女性から現金３００万円をだまし取ろうとした東京都内に住む男が詐欺未遂で逮捕されました。捕まったのは東京都葛飾区堀切の作業員阿部航大（あべこうや）容疑者２１才です。警察の調べによりますと阿部容疑者は今月１日から５日にかけて県内に住む８０代の高齢女性に電話をかけ、「老人ホームの入居権をめぐり名義貸しをして欲しい」とうその電話でだましました。その後「名義貸しは金融商品取締法違反になる」などとうそを言ってさらにだましました。そのうえで男は「修正申告に３００万円支払う必要がある」といって現金をだまし取ろうとしました。警察は「老人ホームの入居をめぐるトラブルにあっている」との相談を受けて捜査したところ阿部容疑者が現金を受け取ろうとしていたことがわかり逮捕しました。警察の調べに対し阿部容疑者は黙秘しています。

県内では「医師を名乗って息子が病気になったので金が必要」とか「公務員や警察官を名乗り還付金の払い戻しがある」といった特殊詐欺被害が相次いでいて注意を呼びかけています。こうした電話がかかった場合には一度電話を切り、県警の相談ダイヤル、フリーダイヤル０１２０-５０８-８７８（これはわなや）に相談して欲しいと警戒を呼びかけています。