【新型コロナ】県内最多感染1973人 3人死亡 クラスター4例

2022年08月09日 18時42分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/9)、県内で過去最多となる1973人が新たに新型コロナウイルスに感染し、すでに感染した男女3人が、きょうまでに死亡したことを確認したと発表しました。

感染状況を発表する野尻技監(2022年8月9日・県庁記者会見室で)

きょう新たに県内で感染が確認されたのは、乳児から100歳代までの男女1973人で、一日の感染者数が最多となったきのうを287人上回り、2日連続で過去最多を更新しました。

また、県内で新たに死亡した3人は、いずれも和歌山市に住む70代の女性と、80代の男女で、3人とも基礎疾患が複数ありました。このうち、80代の男性は、今月2日に自宅で転倒し、救急搬送された際、発熱があり、検査で新型コロナウイルスへの感染が判明しましたが、自宅で療養していました。翌8月3日に連絡がつかないため、保健所の職員が自宅を訪れたところ、倒れている男性を見つけ、再び救急搬送すると、脳内出血がわかり、男性は入院しましたが、その後、呼吸状態が悪くなり、きのう新型コロナウイルス感染症で死亡しました。男性は、一人暮らしでした。

県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、これで157人となり、県内の累計感染者数は、この157人を含めて7万9751人となりました。

現在入院している人は411人で、過去最多となり、病床使用率は76・1%、自宅などで療養している人は1万人を超え、1万833人となっています。

また、きょう新たに、御坊保健所管内の病院、和歌山市の介護老人保健施設、田辺保健所管内の障害者視線施設、それに和歌山市の和歌山県消防学校であわせて4例のクラスターが確認され、県内のクラスターの累計は568例となりました。

県福祉保健部の野尻孝子技監は「きょうの過去最多更新には、今月5日に導入した、感染者を把握するための新たなシステムも影響しているが、クラスターの多発で、施設の従事者から家族への感染が広がっている。施設では、普段と違う症状が出たら迅速な検査で早期発見につとめてほしい。また、自分は軽症でも、隣りの人は、重症化の恐れがあるので、一人一人の感染予防対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。

きょう確認された1973人の保健所別の内訳は、和歌山市が877人、湯浅が193人、岩出が182人、橋本が179人、田辺が170人、海南が129人、新宮が124人、御坊が119人です。

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は、県全体が1225・7人で、これまでで最も高い値となったほか、保健所管内別の数値は、すべて過去最高を更新しています。

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