全国学力テスト結果・小学改善も中学は国語・理科が低迷
2022年07月28日 19時45分
小学6年生と中学3年生の全員を対象にした全国学力テストの和歌山県の結果が、きょう(28日)公表されました。
全国学力テストは、ことし(2022年)4月19日、国語・算数・数学と、4年ぶりに加わった理科の科目で、全国の国公立や私立の小・中学校など、あわせておよそ3万校の208万人を対象に行われ、和歌山県内では、義務教育学校や特別支援学校を含む小学校の児童およそ6500人と、中学校の生徒およそ6100人が参加しました。
その結果、和歌山県の順位は、小学校は国語が全国23位、算数が15位、理科は17位となりました。
中学校は国語と理科がいずれも全国46位、数学は28位となりました。
平均正答率は、小学校は算数と理科は全国平均と同じ程度でしたが、国語は下回りました。中学校はすべての教科で全国平均を下回り、無回答率もすべての教科で全国平均を上回りました。
小学校の国語では、人物像や物語の全体像を具体的に想像すること、文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章の良いところを見つけることに課題があるとしています。中学校では、国語力や論理的な解釈に課題があるとしています。
また、学習態度や生活習慣に関する調査では、小学校・中学校とも「授業では課題の解決に向けて自分で考え、自分から取り組んでいる」「家で自分で計画を立てて勉強をしている」と答えた子どもが全国を下回りました。
県教育委員会・義務教育課の大樫浩史(おおがし・ひろふみ)課長は「小学校はある程度改善しているが、 中学校は一層の改善が必要」と話し、今年度(2022年度)から県独自の学力テストを年1回から2回に増やすとともに、教員OBの活用や教職員の研修などを通じて授業の充実と改善をはかる方針を示しました。