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「ロケットをより身近に」 南紀串本ロケットウィーク

2022年07月27日 17時03分

イベント社会

本州最南端のまち・串本町に建設されたロケット発射場「スペースポート紀伊」で今年(2022年)12月にロケット初号機の打ち上げが予定される中、ロケットをより身近に感じてもらおうというイベント「南紀串本ロケットウィーク」がきょう(7/27)から和歌山市の近鉄百貨店和歌山店で始まりました。

テープカットの様子(2022年7月27日・近鉄百貨店和歌山店)

これは、串本町や那智勝浦町などでつくる南紀串本ロケットウィーク実行委員会が主催したもので、きょう午前10時過ぎから行われたオープニングセレモニーでは、はじめに主催者を代表して、串本町の田嶋勝正(たしま・かつまさ)町長が挨拶し、「世界にある主なロケット打ち上げ場は26ヶ所あるとされ、串本で27ヶ所目となります。国内では、内之浦、種子島に次いで3つ目です」と述べた上で、「宇宙を語らずして世界の発展はないと言われる中、打ち上げられたロケットから放たれる光は、多くの経済を生み、学生の皆さんに希望と夢を与えてくれると期待しています。このイベントを通じて、宇宙に夢を馳せ、期待を持ってこれからの取り組みを応援してほしい」と呼びかけました。

主催者として挨拶した田嶋町長

このあと、式典の出席者が並んでテープカットが行われ、イベントのスタートを祝いました。

ロケットづくりのワークショップ

式典の後、全長およそ30センチのモデルロケットを作る小学生対象のワークショップが行われ、県立桐蔭高校・科学部顧問の藤木郁久(ふじき・いくひさ)教諭が4つのテーブルに分かれた小学生16人に対し作り方を説明し、科学部の高校生と中学生あわせて10人が細かい作業をサポートしていました。

作り方を説明する藤木教諭

桐蔭高校2年で科学部部長のディアップ・磨生(まいき)さんは、「固形燃料の火薬を使うので、エンジンマウント部分の制作が難しいと思います。これまで何度もロケット教室に関わってきたので、きょうもわかりやすく丁寧に教えたい」と意気込んでいました。

会場となった近鉄百貨店和歌山店5階の催事場には、宇宙服のレプリカや、隕石が展示されているほか、串本町から打ち上げられることになるロケットの模型や、串本町公式サポーターの宇宙兄弟のフォトスタンディがあり、一緒に写真に納まることができます。

10分の1スケールのロケットと一緒に記念撮影
宇宙兄弟のフォトスタンディも・・・
宇宙服のレプリカも展示されている

また、串本町で開発されたTシャツなどのオリジナル商品や、珍しい宇宙食が販売されています。

「南紀串本ロケットウィーク」は、来月(8月)1日まで和歌山市の近鉄百貨店和歌山店の5階催事場で開催され、期間中、 ロケットに関するセミナーなどが行われます。

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