被害者家族、今夏も現場に 和歌山毒物入りカレー事件24年

2022年07月25日 19時19分

事件・事故社会

1998年に和歌山市の夏祭り会場で4人が死亡し、63人が急性ヒ素中毒になった毒物入りカレー事件からきょう(7/25)で24年となり、被害者の家族が今年(2022年)も事件現場で犠牲者をしのびました。

事件では、殺人の津波などに問われた林眞須美死刑囚61歳への判決が2009年に確定していて、弁護人は無罪を主張し、再審=裁判のやり直しの請求を申し立てています。

けさ、現場では、「被害者の会」の副会長を務める杉谷安生(すぎたに・やすき)さん75歳が、犠牲者をしのび、花を手向けました。

杉谷さんの長女は、高校2年生の時に夏祭りの会場でカレーを食べ、激しい嘔吐などに襲われ、4日間入院しました。

杉谷さんは「24年たっても、当時の情景がきのうのことのように浮かぶ。亡くなった方を思うと、無念で腹が立つ」と話していました。

地元の自治会は「忘れたい」という思いが強い遺族に配慮して2009年の夏を最後に慰霊の行事を行っていません。それでも杉谷さんは、事件を風化させないよう花を手向けています。

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