宇宙シンポジウム ロケット打ち上げ迫る串本町で開催

2022年07月25日 18時52分

教育社会

ことし(2022年)、日本初の民間ロケットの打ち上げが予定されている串本町できのう(24日)、宇宙をテーマにしたシンポジウムが開かれました。

串本町では、日本初となる民間のロケット発射場「スペースポート紀伊(きい)」の整備が進められていて、年末までに、小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げが予定されています。シンポジウムは、和歌山県の主催できのう午後、串本町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本で開かれ、地元の住民や県内の学生、行政関係者らおよそ200人が参加したほか、オンラインでも無料で配信されました。

この中で、発射場を運用するスペースワン株式会社の豊田正和(とよだ・まさかず)代表取締役社長をはじめ、宇宙ビジネスに取り組む事業者による講演やパネルディスカッションが行われました。

豊田社長は、契約から打ち上げまで「世界最短時間」を目指し、発射場に小型衛星が運び込まれてから4日後の打ち上げを目標とする考えを示し、「宇宙産業に利便性の高いサービスを提供したい。関係者や観光客が集まり、和歌山の発展に貢献できるのではないか」と期待を込めました。

また、県産業技術政策課の大原眞晴(おおはら・まさはる)課長が打ち上げに向けた準備状況を報告し、当日は多くの来訪客が見込まれ、国道42号の渋滞を回避する対策が必要であることや、見学場は、上限5000人の事前予約制とすること、誰でも視聴できるWEB配信を行うことなどを説明しました。

このほかシンポジウムでは、令和6年度から「宇宙探究コース」が新設される県立串本古座高校の生徒が、司会や受付などの運営スタッフを務めたほか、地元をPRしようと「ロケットラーメン」やオリジナルの缶バッジを考案したことなどを発表しました。

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