【新型コロナ】県内1185人感染 知事「大規模イベント慎重に」
2022年07月22日 21時02分
和歌山県はきょう(7/22)、新型コロナウイルスの感染者として県内で新たに1185人を確認したと発表しました。県内の一日の感染者数が千人を超えるのは2日連続で、発表の会見には、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事も出席し、人が密集する大規模イベントの開催や参加を慎重に判断するよう呼びかけました。
きょう発表された県内の感染者数は、乳児から100歳以上までの男女1185人で、過去最多となったきのうに続いて2日連続で千人を上回りました。
感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が716人、田辺が過去最多となる84人、橋本が82人、湯浅が74人、岩出が72人、新宮が55人、御坊が52人、海南が45人、県外が5人となっています。
また、直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が605・1人で、これまでで最も高くなり、管内別では、橋本と御坊を除くすべての保健所管内で過去最高の数値を更新しました。
現在、入院しているのは326人で、病床使用率は61・6%となり、2日連続で60%を超えました。また、自宅やホテルで療養している人は4990人にのぼっています。
また、きょう県内で5例のクラスターが認定され、県内の累計は、502例となりました。新たに認定された5つのクラスターは、和歌山市にある通所介護事業所と2つのサービス付き高齢者向け住宅、海南保健所管内の特別養護老人ホーム、それに県内の大学で、このうち、大学では、3つの運動クラブであわせて23人の感染者が出ていて、今月(7月)20日から全学の運動部の活動を休止しています。
きょうの記者会見には、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監とともに、仁坂知事も出席し、大規模イベントの開催や参加について慎重に対応するよう呼びかけました。
この中で、仁坂知事は、「いまの感染状況は異常な事態。保健行政も医療機関も頑張っているが、これだけ感染者が増えると、手が回らないし、不測の事態が生じるとまずい。何か手を打ちたいが、これをやれば大丈夫という手段がない中で、多くの人が密になって感染が広がりやすい大規模イベントについては、ちょっと慎重にしてもらおうということで、呼びかけることにした」と話しました。
また、県福祉保健部の野尻技監は、「きょうも介護関係の職場でクラスターが多発している。今一度、職員の健康管理や、症状が出た人への対応などを徹底してほしい。また、外来の診療がひっ迫しているので、特に子どものいる家庭では、解熱剤を備蓄するなど、診療を受けなくても対応できるようにしてほしい」と呼びかけました。
新型コロナウイルスの感染者として、きょう新たに1185人が感染確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した122人を含めて5万5920人となりました。