【新型コロナ】県内1384人感染 「宇宙的数字」医療ひっ迫も

2022年07月21日 19時08分

社会福祉・医療

和歌山県はきのう(7/21)、過去最多となる1384人の新たな感染者を確認したと発表しました。県内の一日の感染者数が千人を超えるのは初めてです。

初めて千人を超える感染者数を発表する野尻技監(2022年7月21日・県庁記者会見室で)

きょう発表された県内の感染者数は、乳児から100歳以上までの男女1384人で、過去最多だった今月17日の791人を大幅に上回り、初めて千人を超えました。

感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が968人で過去最多となり、続いて岩出が82人、田辺が68人、橋本が74人、湯浅が59人、海南が47人、御坊と新宮がそれぞれ41人などです。

また、直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が545・2人で、これまでで最も高くなり、保健所管内別では、和歌山市、海南、岩出、湯浅、田辺の管内で過去最高の数値を更新しました。

現在、入院しているのは333人で、病床使用率は62・9%となり、2月17日以来、154日ぶりに60%を超えました。また、自宅やホテルで療養している人は4632人にのぼっています。

また、きょう県内で、6例のクラスターが認定され、県内の累計は、497例となりました。新たに認定された6つのクラスターは、和歌山市の高校と有料老人ホーム、それに通所介護事業所、海南保健所管内の通所介護事業所と運動クラブ、湯浅保健所管内の病院となっていて、高齢者や基礎疾患のある人が多い介護事業所や病院で多くの感染者が確認されています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「きょう、和歌山県としては、宇宙的な数字の感染者が発生した。特に高齢者や基礎疾患のある人の入院が増えたことが大きな要因で、医療従事者やその家族が感染していて、コロナに関する医療がかなりひっ迫した状況になっている。病床数は確保しているものの、介護が必要な高齢者の入院が多く、病床使用率が6割を超えると入院が大変困難な状況になる。入院に際してのトリアージも行っていて、介護施設で投薬治療を受けている感染者が出てきている。医療や介護に従事している人はもちろん、県民一人一人が感染しないことが極めて重要」と述べ、基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。

新型コロナウイルスの感染者として、きょう新たに1384人が感染確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した122人を含めて5万4735人となりました。

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