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【新型コロナ】県内746人感染 1人死亡 クラスター7例

2022年07月20日 20時04分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(7/20)、新型コロナウイルスに感染していた1人の死亡と、過去2番目に多い746人の新たな感染を確認したと発表しました。新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、122人となり、これを含めた県内の累計感染者数は、5万3351人となりました。

過去2番目に多い感染者数を発表する野尻技監(2022年7月20日・県庁記者会見室で)

きょう発表された県内の感染者数は746人で、今月17日の791人に次いで過去2番目に多く、きのうに比べて356人の増加、前の週の同じ曜日と比べて116人の増加となり、水曜日の感染者数としては、過去最多となりました。

感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が298人、湯浅が91人、田辺が77人、岩出が66人、新宮が63人、海南が61人、御坊が44人、橋本が41人、県外が5人となっていて、海南、湯浅、田辺、新宮の各保健所管内で一日の感染者数が過去最多となりました。

また、直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が457・6人で、きのうより10ポイント以上あがり、保健所管内別では、感染者数と同じように、海南、湯浅、田辺、新宮の管内で過去最高値を更新しました。

現在、入院しているのは300人ちょうどで、病床使用率は56・7%となり、自宅やホテルで療養している人は3890人にのぼっています。

また、きょう県内で、485例目から491例目まで7例のクラスターが認定されました。7つのクラスターの内訳は、和歌山市にあるグループホームや有料老人ホームなど、4つの入居型の介護施設と1つの病院、湯浅保健所管内の中学校と、岩出保健所管内の病院となっています。

このうち、和歌山市の県立医科大学付属病院は、西病棟の7階と10階で、入院患者と職員あわせて12人の感染が判明し、クラスターと認定されたことを明らかにしました。県立医大病院では、感染者が発生した病棟への新たな入院を制限している一方、外来と救急医療は、通常通り行っています。

一方、新型コロナウイルスに感染して死亡したのは、新宮保健所管内の80代の男性で、基礎疾患の治療のため入院していた病院で、クラスターが発生して感染し、治療を受けていましたが、きのう死亡しました。死因は、呼吸器系の疾患ですが、新型コロナウイルスが死因に関係していました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「病院や福祉施設でクラスターが発生するなど、3連休を終えて感染者が急増している。病院に対しては、入院時のPCR検査や、面会の必要性の検討などをあらためて文書で申し入れた。福祉施設でも、職員からの感染の持ち込み例が増えていて、これにあわせた高齢者の死亡事例も増える恐れがあるので、なお一層の感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

また、あすから夏休みが始まることについて、県福祉保健部の野尻技監は、「学校で発生するクラスターが減り、感染源が家庭に持ち込まれるケースが減ることを期待しているが、夏休み中は、行動範囲が広くなる可能性があり、感染者数が減るかどうかは未知数」として、三密を避けるといった、基本的な感染予防策の徹底を呼びかけました。

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