油井・宇宙飛行士 和歌山市で講演
2022年07月18日 19時27分
宇宙飛行士の油井亀美也さんがきょう(18日)和歌山市で講演し、和歌山の子どもたちに宇宙での経験や夢を叶えるために大切なことを語りました。
油井亀美也さんは、長野県出身の52歳で、防衛大学校を卒業後、航空自衛隊のパイロットを経て、2011年7月に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士として認定されました。2015年には、ISS(国際宇宙ステーション)におよそ142日間滞在し、宇宙ステーション補給機「こうのとり」のドッキング作業や、船内での科学実験などに尽力、2016年から、JAXA宇宙飛行士グループ長を務めています。
きょう午後3時から、和歌山城ホールで行われた講演会は、和歌山県防衛協会と自衛隊和歌山地方協力本部が主催したもので、県内の小中学校や高校、大学に通う学生らおよそ450人が参加しました。
油井さんは、宇宙飛行士の1日のスケジュールや、無重力状態で起こる身体の変化、宇宙から見た地球を、映像を交えて紹介し、「ISSでの暮らしは快適で帰りたくなかったが、宇宙から富士山を見た時は帰りたいと思った。日本の上を通る時は手を振っていた。宇宙飛行士になりたいという小さい時からの夢を諦めずに頑張ってよかった」と話しました。
また、「自分は、能力にとらわれずに夢や目標を持ち続け、ひたすら頑張った。迷う時も、立ち止まって考える時もあるが、目の前の課題に一生懸命取り組み続けたことで、宇宙飛行士になれたと思う」と振り返り、会場の子どもたちにエールを送りました。
宇宙でのエピソードに、客席からは驚きの声が上がり、「宇宙に行ってみたいですか?」との質問にたくさんの手が挙がっていました。