大阪でニホンカモシカ確認紀伊山地生息個体か

2022年07月16日 13時40分

歴史・文化社会

大阪府泉佐野市の紀伊山地に近い森林で、国の特別天然記念物のニホンカモシカが確認されました。過去に大阪府内でニホンカモシカの生息が確認された記録はないということです。大阪府立環境農林水産総合研究所がきのう(15日)発表したもので、距離が近い紀伊山地の個体群から分かれたとみています。

環境農林水産総合研究所によりますと、今年(2022年)4月8日昼頃、研究所が設置していたカメラにニホンカモシカが映っていたため、2カ月にわたり2台のカメラを設置していました。しかし1度しか映っていなかったため研究所では「縄張りをつくったのではなく、親の行動圏から分かれた若い個体が通り過ぎたのではないか」と分析しています。

ニホンカモシカは西日本では、紀伊山地や鈴鹿山脈、京都府や滋賀県の北部に生息し、紀伊山地の個体群は、環境省の絶滅危惧種のリストで「絶滅の恐れがある地域個体群」に指定されいます。

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